特集vol.006 半田裕のスポーツビジネス実践講座レポート

半田裕【スポーツプロデューサー】
1956年1月30日生まれ。
サッカー、野球、バスケットボール、ランニング等主要競技でナイキスポーツマーケティングの陣頭指揮をとり、サッカーの中田英寿、小野伸二、野球のダルビッシュ・有、松坂大輔、バスケットボールの田臥勇太など、数え切れないほどのトップアスリートたちと仕事をともにした。世界有数のスポーツイベントプロデュースでは、日本唯一の実績。
詳細プロフィール
講座名称 半田裕のスポーツビジネス実践講座
開催日時
  • 平成22年11月~12月(全6回) 午後7:00~午後8:30
開催内容
  • ■半田裕のスポーツビジネス実践講座
  • 11/16(火) スポーツメーカーにおけるイベントマーケティングについて
  • 11/24(水) サッカー国際試合のイベント運営について【PL予算書に基づく考察】(ケーススタディ)
  • 11/30(火) スポーツブランドの展示会に向けたマーケティングチームの具体的活動について
  • 12/02(木) 選手マネージメントビジネス【IMG、アディダス、ナイキ】
  • 12/08(水) Jリーグのチーム経営の具体的施策を全体ディスカッション
  • 12/16(木) ランニングカテゴリーのスポーツブランド担当者としての事業戦略策定(ケーススタディ)
担当講師 半田 裕【スポーツプロデューサー】

[第1回] 2010年11月16日(火)
スポーツメーカーにおけるイベントマーケティングについて

世界最大級のスポーツマネジメント会社IMGから、アディダス、ナイキとグローバルスポーツカンパニーを渡り歩いてきた経験を持つ半田裕氏による、スポーツビジネス実践講座の第1回を11月16日に開催しました。

初回のテーマは「スポーツメーカーにおけるイベントマーケティングについて」。
アディダス、ナイキという世界2大スポーツブランドにおける、マーケティングの手法をイベントという切り口から話して頂きました。

アディダス時代には2002年日韓共催ワールドカップを経験し、その当時ワールドカップという一代スポーツイベントを活用して行ってきたアディダスのマーケティング戦略を、実体験を元に解説。また、その後、移籍したナイキにおけるマーケティングの戦略を、アディダスとのブランド戦略との違いや、事例を交えて説明して頂きました。参加した受講者は、同じスポーツメーカーでも、ブランド戦略における顧客へのアプローチの違いや、製品への落とし込み、マーケティング全体としての管理方法などを、リアリティのある話の中で学んで頂きました。

[第2回] 2010年11月24日(水)
サッカー国際試合のイベント運営について【PL予算書に基づく考察】

「スポーツメーカーにおけるマーケティングとしては大きく2つ。ブランドイメージを高めることと、販売を促進させること。」

IMG、アディダス、ナイキを渡り歩き、マーケティング部門のプロデューサーとして活躍してきた半田裕氏の2回目の講座は、この言葉から始まりました。

イベント運営は、マーケティングにおいてダイレクトに顧客と接する機会を持つための重要なツールという半田氏の持論が出発点でした。今回は半田氏が経験してきたイベントプロデュースの中でも、日本のJリーグ、韓国のKリーグ、中国のCリーグの王者が集う「A3 Champions Cup」を例にとって、実際にどのような予算管理で、どのような収支計算で大会自体が運営されたかを、実際のPL予算書を使いながら講義が行われました。

講義の中では、話を聴くだけでなく、実際の使用した予算書の白紙のものを使い、受講者の方々と共に仮の予算組をしていくという非常に実践的な内容になりました。

イベントの舞台裏で実際に行われていることが、予算管理を通してよく分かったと、参加した受講者の方にもたいへん満足して頂けたようでした。

[第3回] 2010年11月30日(火)
スポーツブランドの展示会に向けたマーケティングチームの具体的活動について

今やほとんどのスポーツメーカーや、アパレルブランドが商品展開を行っていく際に採用しているフューチャー・オーダーリング・システム。つまり、実際に商品が町の小売店に並ぶ約半年前にメーカーが展示会を行い、注文を集め、そのオーダーに沿って商品を生産する形式。
今回は、このシステムの重要性の解説から始まりました。

講師の半田裕氏によると、スポーツメーカーのマーケティングチームは、この展示会に合わせてあらゆる行動を取っていくそうです。広告や宣伝を打ち、イベントを仕掛け、アスリートに商品を渡していく作業も全ては展示会のためと言っても過言ではないそうです。

とくに今回は半田裕氏が実際に経験してきた、2005年の秋冬モデルの展示会を例に挙げ、どんな商品ラインナップがあり、それに対して資料はどう作成され、マーケティングチームはどうやって、ブランドヒート、つまり、ブランドイメージを上げていくか、などの具体的な活動内容を話してくれました。

会場には、社会人が半分、学生が半分で、どなたもスポーツ業界に興味があり、就職や転職を考える中で今回の実例を学びに来たとのことでした。